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令和4年度伝統行事・芸能功労者表彰

京都の伝統行事・芸能の保存と継承に功績(原則として10年以上,年齢45歳以上)のあった功労者を表彰する制度で,昭和45年度より京都市とともに行っています。
令和4年度は,下記の10名の方々を選考しました。

伝統行事・芸能功労者
被表彰者(順不同・敬称略)

行事・芸能名 受賞者名 団体名(保存会名) 功績
賀茂競馬 市 聡顕 賀茂競馬保存会 小学6年から賀茂競馬乗尻(騎手)を始め、以後30数年間乗尻として賀茂競馬に奉仕され、また乗尻筆頭の美作国倭文庄のお役を7年間にわたり奉仕された。
現在は乗尻のリーダーとして後進の指導に当たるとともに競馬保存会の理事として伝統行事の保存伝承に尽力されている。
現在、一般財団法人賀茂県主同族会副理事長。
藤森神社駈馬 村田 正仁 藤森神社駈馬保存会 昭和47年に乗子として駈馬会に入会、乗馬のワザの習得に努力され、平成11年から保存会の世話方として、乗子のワザ及び鞍の装着の指導に尽力された。
平成14年から行事においては、止め方責任者(副実行委員長)として催行の無事を支えられた。令和4年から実行委員長として行事の催行に尽力されている。
北白川高盛御供 細川 壽美枝 北白川伝統文化保存会 20代の頃から会員として長年鉄仙の踊り手としてまた高盛献饌では持ち方衆(白川女)として参加されている。永年持ち方を重んじ伝統を継承されている。
高盛献饌朝御饌の持ち方衆の着付け及び持ち方指導に携わり、後継者の指導、育成に力を注がれている。
白川女風俗保存会の会長も務められている。
鞍馬火祭 三宅 徳彦 鞍馬火祭保存会 神事世話役から鞍馬火祭保存会理事を経て、現在も氏子総代として長期にわたり火祭の伝統行事の継承に貢献されている。
また、平成25年から現在に至るまで保存会会長として指導的な立場で火祭の運営並びに後継者の育成に尽力されている。
蹴鞠 眞岡 淳之 蹴鞠保存会 平成6年の入会以来、積極的に稽古に参加され、蹴鞠の伝統技術の継承、披露はもとより、引き継がれてきた有職故実に基づいた装束の調達にも貢献されている。
役員が高齢化する中で、中堅幹部として上層部との仲を取り持ち、後継者育成にも尽力されている。
やすらい花 堂目 卓生 今宮やすらい会 平成7年、囃子方として入会以来、努力研鑽を重ね、笛方の中心として頭角を現し、祭礼巡行における貢献は顕著なものがある。
平成7年入会から27年間笛方の中核として、その技術は卓越したものがあり、またその技術を後継者の指導、育成にも貢献されており、功績は顕著である。
久多宮の町松上げ 北谷 善宏 久多宮の町松上げ 久多の出身で、各種行事に参画してこられた。
松上げ行事には平成20年夏から参加され、ベテランメンバーの指導を仰ぎながら、「地松作り」、竹切り、松葉集め、笠作り等作業に従事されてこられた。
現在は松上げ保存会の庶務・会計事務の重責を担われている。
一乗寺鉄扇 渡邉 博 一乗寺郷土芸能保存会 平成15年から19年にわたり一乗寺郷土芸能保存会に従事し、音頭取りとして中心的な役割を担われ、年間を通じてメンバーの稽古を行ってこられた。
さらに鉄扇音頭で使用するヤグラの組み立てにおいても毎回リーダーとして設営に関わってこられたほか、地域の納涼大会や修学院小学校、児童館の催しにも参加され、伝統芸能を継承する活動にも尽力されている。
一乗寺八大神社の剣鉾差し 大西 達也 一乗寺八大神社剣鉾保存会 平成7年から奉仕され、令和2年からは保存会のリーダーとして活動されている。
高い技術が必要な伝統の技法を継承し、また次世代に引き継ぐため、年間を通じ修練会を実施し、指導されている。
また、大豊神社や粟田神社など剣鉾差しが途切れていた神社での剣鉾差しの復活に尽力され、各神社の大祭や修練にも参加されている。
大原上野町おこない・お弓 東 恒男 大原上野町おこない・お弓保存会 青年時代から上野町おこない・お弓式に宮座の一員としてその伝統行事を取り仕切られ、保存会を自ら立ち上げられた。
会長になられてからも30年の長きにわたりおこない・お弓式の伝統の継承、保存に尽力されている。

※功績の文章は保存会より提出されたものを抜粋して掲載しております