京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第17回(2) 剣鉾差し・祇園田楽・六斎念仏(吉祥院)・鉄扇踊

第17回郷土芸能のつどい2  剣鉾差し/祇園田楽/六斎念仏(吉祥院)/鉄扇踊
〇瀧尾神社剣鉾差し 京都市東山区 9月最終日曜日(約6分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はもともと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。
〇祇園田楽 京都市東山区 7月(約8分)
 京都では永長元年(1096)に田楽が大流行し、祇園社(八坂神社)にも各種の田楽団体が奉納したと伝えられる。
〇吉祥院六歳念仏 京都市 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約16分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。
〇一条寺鉄扇踊 京都市左京区 8月31日 京都市登録無形民俗文化財(約10分)
 一乗寺八大神社境内において、「八朔踊」や「豊年踊」の名で踊られる盆踊り。中央に櫓を組み、音頭取りが2組に分かれ、各々の音頭に合わせて、男女が輪踊りする。楽器は用いず、「(何々)え」と、「え」を句尾とした口説き調の音頭である。