京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第17回(3) 北白川高盛御供・八瀬赦免地踊・嶋原大夫道中・やすらい花

第17回郷土芸能のつどい3  北白川高盛御供/八瀬赦免地踊/嶋原大夫道中/やすらい花
〇北白川高盛御供 京都市左京区 10月7日(約8分)
 高く盛り付けた立体的な神饌を、黒木綿の着物に紅の三幅前垂を腰に巻き、白足袋を付けた白川女が、頭上に載せて北白川天神宮まで行列する。神饌供献の古い形態をとどめている。
〇八瀬赦免地踊 京都市左京区 10月第2日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約15分)
 後醍醐天皇の比叡山潜幸に尽力した功により、代々地租所役免除の綸旨を与えられていたが、宝永4年(1707)八瀬村と比叡山との争いの際、秋元但馬守の裁断で救われ、この恩に感謝して、秋元神社を建立し踊りを奉納したのが由来と伝えられる。
〇嶋原大夫道中(約9分)
 道中は、太夫が新しく店出しするとき、正装して廓内を練り歩き、顔見世を行ったのがはじまりといわれる。この時の正装した髪飾りや衣装の重さは30キロ以上になるといわれている。
〇玄武やすらい花 京都市北区 4月第2日曜 国重要無形民俗文化財(約8分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。