京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第25回(1) やすらい花・念仏狂言・祇園囃子

第25回京の郷土芸能まつり1 今宮やすらい花/千本ゑんま堂大念仏狂言/祇園祭船鉾
〇今宮やすらい花 京都市北区 4月第2日曜日 国重要無形民俗文化財(約15分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。
〇千本ゑんま堂大念仏狂言 京都市上京区 5月1~4他 京都市登録無形民俗文化財(約25分)
 京都の念仏狂言は、仏教的色彩の濃厚な宗教劇として始まり、次第に能狂言などを取り入れ芸能化してきたもので、壬生寺の壬生狂言、嵯峨清凉寺(通称 嵯峨釈迦堂)の嵯峨大念仏狂言、引接寺(通称 千本ゑんま堂)の千本ゑんま堂大念仏狂言、神泉苑の神泉苑狂言が伝承されている。
〇祇園祭船鉾祇園囃子 京都市下京区・中京区 7月17日 国重要無形民俗文化財(約14分)
 祇園祭のとき、山鉾の上で囃されるのが祇園囃子で、いわゆる「コンチキチン」である。祇園囃子は日本音楽の草分け、神楽にはじまり、念仏音楽、風流囃子を取り入れ、後に能楽の影響を受け、今日のような優雅な囃子になったといわれる。