京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第25回(2) 六斎念仏・高盛御供・追儺式

第25回京の郷土芸能まつり2 久世六斎念仏/北白川高盛御供と白川女/吉田神社節分祭
〇久世六斎念仏 京都市南区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約26分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。
〇北白川高盛御供と白川女 京都市左京区 10月第1日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約13分)
 北白川天神宮に伝わる神饌を奉納する行事。神饌は、カワラケの皿に、味噌をつなぎとした小芋、大根なます、きざみするめをそれぞれ円錐形に高く盛った白飯を臼の型にはめ込み、白豆腐の上に神箸や開いた干物の飛魚やシイラをのせるもので、夜を徹して作られる。翌朝に白川女姿の女性が、これらの神饌を頭上にのせて行列し、神前に供える。
〇吉田神社節分祭 京都市左京区 2月2日(約17分)
 季節を分ける節分には、寒さ厳しい冬から暖かい春を迎える季節の変わり目に、陰と陽とが対立して邪気が生じ、災いをもたらすとされてきた。その邪気を追い払うために行われるのが節分祭である。