京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第26回(2) 六斎念仏・烏相撲・八瀬赦免地踊・祇園太鼓

第26回京の郷土芸能まつり2 吉祥院六斎念仏/上賀茂神社烏相撲/八瀬赦免地踊/祇園太鼓
〇吉祥院六斎念仏 京都市南区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約24分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。
〇上賀茂神社烏相撲 京都市北区 9月9日 京都市登録無形民俗文化財(約14分)
 9月9日は古来重陽の節句として、宮中をはじめ民間の祝日とされ、節会が行われていたが、上賀茂神社ではこの日、宮中の年中行事にならって重陽の神事を行うとともに烏相撲の奉納が行われる。
〇八瀬赦免地踊 京都市左京区 10月第2日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約14分)
 後醍醐天皇の比叡山潜幸に尽力した功により、代々地租所役免除の倫旨を与えられていたが、宝永4 年(1707)八瀬村と比叡山との争いの際、秋元但馬守の裁断で救われ、この恩に感謝して、秋元神社を建立し踊りを奉納したのが由来と伝えられる。
〇祇園太鼓 8月24日(約23分)
 昭和41年(1966)に祇園祭の「後の祭(24日)」が「前の祭(17日)」に合同した際、後の祭に変わって24日に「花傘巡行」が行われるようになった。この時、祇園太鼓も八坂神社の氏子有志により始められた。