京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

京都をつなぐ無形文化遺産 ─壬生狂言 節分─

 京都をつなぐ無形文化遺産「京の年中行事」の紹介映像。
 本作品で紹介するのは、国指定重要無形民俗文化財「壬生狂言」。京都市中京区壬生の壬生寺境内の大念仏堂で毎年2月節分とその前日、4月29日~5月5日、10月スポーツの日を含む土日月曜日に上演される。
 演者は仮面を使用し、鉦(かね)、太鼓、笛の囃子(はやし)に合わせて演じる。その音から、「壬生さんのカンデンデン」と呼び親しまれてきた。寺伝では正安2年(1300)、壬生寺中興の祖、円覚上人が融通念仏を修し、その念仏の意味を大衆にわかりやすく説明するために始めたという。現在、約30番の演目を伝承している。大念仏堂は安政3年(1856)の再建で、重要文化財に指定されており、2階に舞台や橋掛り、階下に楽屋や客間を設けている。
 「京都をつなぐ無形文化遺産」とは、京都に伝わる無形文化遺産の価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信するとともに、大切に引き継いでいこうという気運を盛り上げるため、京都市が独自に創設した制度。第1号は、平成25年(2013)10月選定の「京の食文化」で、「京の年中行事」は平成30年(2018)3月に選定された(第6号)。
■製作年月:平成31年度(2019)3月
■製作:京都をつなぐ無形文化遺産普及啓発実行委員会
■制作:株式会社響映KYTOTO SCAPE、株式会社ビジョンエース(撮影・編集)
■30分54秒
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