京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

京都をつなぐ無形文化遺産 ─八瀬赦免地踊─

 京都をつなぐ無形文化遺産「京の年中行事」の紹介映像。
 本作品で紹介するのは、京都市登録無形民俗文化財「八瀬赦免地踊」。京都市左京区八瀬の八瀬天満宮社境内の秋元神社の祭りとして毎年10月スポーツの日の前日の晩に行われる。
 宝永4年(1707)に延暦寺との山界相論で、八瀬に有利な裁定を下した老中秋元但馬守喬知(たかとも)に感謝し、秋元神社(綸旨宮)に奉納する燈籠(とうろう)踊り。午前中、秋元神社で祭典があり、巫女による湯立神楽が行われる。19時、燈籠着(とろぎ)と呼ばれる女装した少年が、切紙細工を施した燈籠を頭に載せ、4つの花宿を出発して左京区役所八瀬出張所前の門口(もぐち)に集まる。踊り子の少女、新発意(しんぼち)、音頭取らと行列を組み、秋元神社に向かう。道歌(みちうた)が歌われるなか、燈籠が境内に練り込む。境内の舞台では、少女による汐汲踊(しおくみおどり)や花摘踊(はなつみおどり)のほか、俄狂言(にわかきょうげん)等があり、最後に狩場踊(かりばおどり)が歌われるなか、燈籠が境内を去る。
 「京都をつなぐ無形文化遺産」とは、京都に伝わる無形文化遺産の価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信するとともに、大切に引き継いでいこうという気運を盛り上げるため、京都市が独自に創設した制度。第1号は、平成25年(2013)10月選定の「京の食文化」で、「京の年中行事」は平成30年(2018)3月に選定された(第6号)。
■製作年月:平成31年度(2019)3月
■製作:京都をつなぐ無形文化遺産普及啓発実行委員会
■制作:株式会社響映KYTOTO SCAPE、株式会社ビジョンエース(撮影・編集)
■18分18秒
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