京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

京都をつなぐ無形文化遺産 ─久多の花笠踊─

 京都をつなぐ無形文化遺産「京の年中行事」の紹介映像。
 本作品で紹介するのは、国指定重要無形民俗文化財「久多の花笠踊」。京都市左京区久多で毎年8月24日に行われる。
 5月5日の午祭(うままつり)で志古淵神社にかけた祈願の願ばらしとして、8月に行われる風流(ふりゅう)の燈籠踊り。久多の5か町それぞれに花宿を定め、8月14日から村の男性が集って精巧な造花を作る。8月24日の晩、上の宮神社から大川神社を経て志古淵神社に練りこむ。志古淵神社では、先番3曲、後番4曲の計7曲が披露され、上組(上の町と中の町)と下組(下の町と宮の町と川合町)が毎年交互につとめる。歌は、室町小歌の流れを汲むもので、上組と下組あわせて130番余りの歌の詞章が残されている。
 「京都をつなぐ無形文化遺産」とは、京都に伝わる無形文化遺産の価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信するとともに、大切に引き継いでいこうという気運を盛り上げるため、京都市が独自に創設した制度。第1号は、平成25年(2013)10月選定の「京の食文化」で、「京の年中行事」は平成30年(2018)3月に選定された(第6号)。
■製作年月:平成31年度(2019)3月
■製作:京都をつなぐ無形文化遺産普及啓発実行委員会
■制作:株式会社響映KYTOTO SCAPE、株式会社ビジョンエース(撮影・編集)
■22分3秒
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