京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

洛北の盆行事 ─上高野念仏供養踊─ 記録編

 京都市登録無形民俗文化財「上高野の念仏供養踊」の記録映像(原版はDVDビデオ)。京都市左京区上高野の宝幢寺で毎年8月19日の晩に行われる盆の踊り。
 上高野では、かつてサトンド(崇道神社御旅所)などで盆踊りが踊られていたが、そのうち念仏踊は江州音頭の流行で大正時代の終わりに途絶えた。その後、地元の郷土史懇話会が古老への聞き取りを重ね、昭和60年(1985)に復活した。まず、宝幢寺の住職が回向を行い、口上役の合図で踊りが始まる。太鼓 1 人、鉦 4 人の囃子は男性が勤める。踊り手は女性が中心で、浴衣に三幅前垂、赤い襷、白足袋、赤緒草履で手に団扇を持ち、念仏を唱えつつゆったりと踊る。
 本作品では、上高野におけるお盆の習俗にも注目し、お精霊を迎え、送るまでの行事のなかに、念仏供養踊を位置づけて紹介している。また、地元における後継者育成等を目的とした資料としての伝承編も合わせて製作している。
■製作年月:平成22年(2010)3月
■製作:京都府ふるさと文化再興事業推進実行委員会(企画)
■制作:株式会社CNインターボイス
■58分15秒
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