京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

洛北の盆行事 ─市原ハモハ踊・鉄扇─ 継承編

 京都市登録無形民俗文化財「市原ハモハ踊・鉄扇」の記録映像(原版はDVDビデオ)。京都市左京区静市市原で毎年8月16日の晩に行われる盆の踊り。
 市原ハモハ踊・鉄扇は、明治の初めまでは、初盆を迎えた家が中心になって、集落北側の向山で「い」の字の送り火が点火され、その後にハモハ踊が行なわれていた。現在は、お寺で尼講中による数珠繰りがあり、その後、20 時頃から広場で行われる。「ハモハ」とは「南無阿弥陀仏」が転訛したもので、締太鼓と鉦のゆったりとしたリズムに合わせて歌い踊る念仏踊である。ハモハ踊の後、近世に流行した鉄扇が踊られる。鉄扇は口説き調の音頭で楽器は用いない。鉄扇の後は、江州音頭が踊られる。
 本作品では、地元における後継者育成等を目的とした資料として、ハモハ踊の踊り方と歌の模範、鉄扇の踊り方と歌の模範、三幅前垂の着付けの模範などを収録している。また、市原におけるお盆の習俗にも注目し、お精霊を迎え、送るまでの行事のなかに、ハモハ踊を位置づけて紹介した記録編も合わせて製作している。
■製作年月:平成22年(2010)3月
■製作:京都府ふるさと文化再興事業推進実行委員会(企画)
■制作:株式会社CNインターボイス
■映像提供:株式会社CNインターボイス
■1時間7分11秒
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