京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

木遣音頭

 京都市登録無形民俗文化財「木遣音頭」の記録映像(原版はVHSビデオ)。京都市内の建築業者で構成する番匠保存会によって維持継承されており、毎年、京都市上京区の千本釈迦堂(大報恩寺)で、1月2日の釿(ちょうな)始め、2月節分の日の「おかめ節分」で披露される。
 京都には、釿始めをはじめ、棟上、地曳(じびき)、清鉋(きよがんな)、立柱(たてばしら)などの際の労働歌として、建築儀礼を伴った木遣(きやり)音頭が伝承されてきた。江戸時代には、「聚楽(じゅらく)」「川東(かわひがし)」「六条」「城下(しろした)」などの大工組が、それぞれ特色ある木遣音頭を伝えていたとされる。昭和43年(1968)に組織された番匠保存会は、二条城界隈の「城下」地域の木遣音頭の流れを汲み、昭和56年(1981)から令和2年(2020)まで右京区太秦の広隆寺で釿始めを行ってきたが、コロナ禍による中断を経て、令和4年(2022)から千本釈迦堂で釿始めをおこなっている。
■製作年月:平成15年度(2003)[平成11年(1999)1月撮影]
■製作:京都市(企画)
■制作:松竹京都映画株式会社
■11分53秒
※原版(BETACAM)からDVCAMを経てMP4へ変換