京都の歴史と文化 映像ライブラリー

民俗芸能・伝統芸能

広河原ヤッサコサイ

 京都市登録無形民俗文化財「広河原ヤッサコサイ」の記録映像(原版はVHSビデオ)。京都市左京区広河原下之町の観音堂で毎年8月15日・24日に行われる。
 かつて、8月15日前後を本盆、24日前後を裏盆といい、広河原では数日間ずつ盆踊りが行われていた。現在は8月15日と24日に観音堂で行なわれる。24日の晩は、松上げが終わる頃、女性たちは浴衣(ゆかた)に三幅前垂(みはばまえだれ)をつけ下駄を履き、口説(くどき)調の「ヤッサ」を踊る。そこに松上げを終えた男性たちが、手甲(てっこう)に半纒(はんてん)、タチカケといった山行(やまいき)の服装で太鼓を叩きながら、伊勢音頭を歌って観音堂へ練り込む。やがて、男女が混じった踊りの輪ができると、即興的な替歌を織り交ぜた掛合い形式の「ヤッサコサイ」が始まる。やがて、より即興性の高い「コレアネサン」に移り、楽しさは最高潮に達する。15日は、松上げがないため、伊勢音頭の練り込みはないが、これらの踊りを一通り踊る。
■製作年月:平成15年度(2003)[平成8年(1996)8月撮影]
■製作:京都市(企画)
■制作:松竹京都映画株式会社
■8分38秒
※原版(BETACAM)からDVCAMを経てMP4へ変換