京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第24回(1) 御蔭祭・祇園囃子・祇園田楽・六斎念仏

第24回郷土芸能のつどい1 御蔭祭/祇園祭長刀鉾/祇園田楽/中堂寺六斎
〇御蔭祭 京都市左京区  5月12日(約11分)
 御蔭祭は、毎年葵祭の3日前の12日に行われるもので、葵祭を行うために比叡山麓にある御蔭神社から下鴨神社に神霊を迎える神事である。
〇祇園祭長刀鉾祇園囃子 京都市下京区・中京区 7月 国重要無形民俗文化財(約15分)
 祇園祭のとき、山鉾の上で囃されるのが祇園囃子で、いわゆる「コンチキチン」である。祇園囃子は日本音楽の草分け、神楽にはじまり、念仏音楽、風流囃子を取り入れ、後に能楽の影響を受け、今日のような優雅な囃子になったといわれる。
〇祇園田楽 京都市東山区 7月(約11分)
 京都では永長元年(1096)に田楽が大流行し、祇園社(八坂神社)にも各種の田楽団体が奉納したと伝えられる。
〇中堂寺六斎念仏 京都市中京区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約25分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。