京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第27回(1) 番匠儀式・やすらい花・祇園囃子

第27回京の郷土芸能まつり1 番匠儀式/上賀茂やすらい花/祇園祭北観音山
〇番匠儀式(釿始めと木遣音頭) 京都市中京区 1月2日 京都市登録無形民俗文化財(約20分)
 番匠儀式は、奈良時代に起源をもつと伝えられ、番匠と呼ばれた建築の工匠が正月に1年の安全を祈願する儀式で、1月2日には年頭儀式である「釿始(ちょうなはじ)め」が行われ、あわせて木遣音頭も歌われる。
〇上賀茂やすらい花 京都市北区 5月15日 国重要無形民俗文化財(約12分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。
〇祇園祭北観音山祇園囃子 京都市下京区・中京区 7月 国重要無形民俗文化財(約17分)
 祇園祭のとき、山鉾の上で囃されるのが祇園囃子で、いわゆる「コンチキチン」である。祇園囃子は日本音楽の草分け、神楽にはじまり、念仏音楽、風流囃子を取り入れ、後に能楽の影響を受け、今日のような優雅な囃子になったといわれる。