京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第27回(2) 六斎念仏・花笠踊・剣鉾差し

第27回京の郷土芸能まつり2 千本六斎念仏/久多花笠踊/平岡八幡宮剣鉾差し
〇千本六斎念仏 京都市上京区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約19分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。
〇久多花笠踊 京都市左京区 8月 国重要無形民俗文化財(約13分)
 京都市左京区の山間の久多に伝わる灯籠踊。菊、あやめ、朝顔、ダリヤ、ばらなどを和紙や灌木の芯でつくる花づくりや意匠を尽くした行燈の透かしをつくる灯籠づくりが花宿で始まり、この花笠灯籠を手にもった男性たちが、太鼓や鉦の音と伝承されている音頭にあわせて踊りを奉納する。
〇平岡八幡宮剣鉾差し 京都市右京区 10月10日に近い日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約16分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はものもと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。