京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第21回(2) 時代祭・題目踊・六斎念仏・祇園芸妓手打式

第21回郷土芸能のつどい2  時代祭/松ヶ崎題目踊/小山郷六斎念仏/祇園芸妓
〇時代祭 京都御所~平安神宮 10月22日 京都市登録無形民俗文化財(約9分)
 明治28年平安遷都1100年記念祭が行われたときから始められた行事。京都が都であった千年間の文化風俗の変遷、時代ごとの有名人物などで行列をくみ、都大路を練り歩く。
〇松ヶ崎題目踊・さし踊 京都市左京区 8月15・16日 京都市登録無形民俗文化財(約11分)
 当芸能は、京都五山送り火の一つ“妙法”が点火される松ヶ崎に伝わる踊りで毎年8月15日・16日に行われる。徳治二年(1307)に起源をもち、涌泉寺住職実眼僧都が法華経を教導すると、松ヶ崎の住民が法華の信者となったので、歓喜のあまり踊躍して自ら太鼓を打ち、「南無妙法蓮華経」と唱和したのが始まりとされる。
〇小山郷六斎念仏 京都市北区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約25分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。
〇祇園芸妓手打式 京都市東山区 12月他(約18分)
 京都は歌舞伎発祥の地で、寛文年間(1661~73)には四条河原に芝居小屋が建っていた。その後歌舞伎役者は、ここで一年間出演するため顔見せをして、契約を結い手打ちを行った。手打ちはお互いに手を打ち合わせて契約を固めるわが国の古い風習である。