京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第21回(1) やすらい花・蹴鞠・念仏狂言

第21回郷土芸能のつどい1  玄武やすらい花/蹴鞠/千本ゑんま堂大念仏狂言
〇玄武やすらい花 京都市北区 4月第2日曜 国重要無形民俗文化財(約10分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。
〇蹴鞠 京都市左京区他 1月4日他 京都市登録無形民俗文化財(約11分)
 中国から伝来し、特に平安時代中期以降、貴族の間で独自に発達したものとされる。当初は、宮廷を中心とした貴族達の遊戯であったものが、中世以降次第に武士や庶民の間にまで普及し現在のかたちになったとされる。
〇千本ゑんま堂大念仏狂言 京都市上京区 5月1~4他 国重要無形民俗文化財(約23分)
 京都の念仏狂言は、仏教的色彩の濃厚な宗教劇として始まり、次第に能狂言などを取り入れ芸能化してきたもので、壬生寺の壬生狂言、嵯峨清凉寺(通称 嵯峨釈迦堂)の嵯峨大念仏狂言、引接寺(通称 千本ゑんま堂)の千本ゑんま堂大念仏狂言、神泉苑の神泉苑狂言が伝承されている。