京都の歴史と文化 映像ライブラリー

まつりと行事・習俗

上賀茂さんやれ

 京都市登録無形民俗文化財「上賀茂さんやれ」の記録映像(原版はVHSビデオ)。京都市北区上賀茂地区で毎年2月24日に行われる行事である。
 すぐき漬けの作業が終った頃、旧上賀茂村の7地区(山本町、池殿町、中大路町、南大路町、竹ヶ鼻町、岡本町、梅ヶ辻町)では、成人儀礼の要素の強いさんやれ行事がおこなわれる。現在は7地区が3組に分かれて行っている。24日の朝11時頃、アガリと呼ばれる15歳に達した男子を主役として、同地域の0歳児から15歳までの男子全員が、太鼓や鉦(かね)で囃(はや)しながら町内をめぐり、各地区の山の神を参拝した後、大田神社に参拝し、巫女神楽(チャンポン神楽)の祈祷を受ける。その後、正午頃に上賀茂神社に参拝する。さんやれの囃子は、室町時代の風流拍子物(ふりゅうはやしもの)の遺風を伝えるとされる。
 本作品は、梅ヶ辻町を中心に紹介している。
■製作年月:平成13年度(2001)[平成13年(2001)2月撮影]
■製作:京都市(企画・制作)
■制作:松竹京都映画株式会社
■22分49秒
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