京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第23回(2) 念仏狂言(嵯峨)・剣鉾差し・念仏供養踊

第23回京の郷土芸能まつり2  念仏狂言(嵯峨)/剣鉾差し/念仏供養踊
〇嵯峨大念仏狂言 京都市右京区 4月他 国重要無形民俗文化財(約22分)
 京都の念仏狂言は、仏教的色彩の濃厚な宗教劇として始まり、次第に能狂言などを取り入れ芸能化してきたもので、壬生寺の壬生狂言、嵯峨清凉寺(通称 嵯峨釈迦堂)の嵯峨大念仏狂言、引接寺(通称 千本ゑんま堂)の千本ゑんま堂大念仏狂言、神泉苑の神泉苑狂言が伝承されている。
〇西院春日神社の剣鉾差し 京都市右京区 10月第2日曜日(約8分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はものもと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。
〇上高野念仏供養踊 京都市左京区 8月19日 京都市登録無形民俗文化財(約11分)
 もともと集落内のカドなどで行なわれ、最後にサトンド(祟道神社御旅所)で踊っていたが、現在は宝幢寺境内で行なわれる。施餓鬼壇を中心にして、宝幢寺の住職が回向を行い、口上役の合図と共に踊りが始まる。踊り手は女性が中心で、念仏を唱えつつゆったりと踊る。