京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第19回(2) 剣鉾差し・久多花笠踊り・上七軒俗曲

第19回郷土芸能のつどい2  剣鉾差し/久多花笠踊り/上七軒俗曲
〇嵯峨祭剣鉾差し 京都市右京区 5月第4日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約8分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はものもと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。
〇久多花笠踊り 京都市左京区 8月 国重要無形民俗文化財(約13分)
 京都市左京区の山間の久多に伝わる灯籠踊。菊、あやめ、朝顔、ダリヤ、ばらなどを和紙や灌木の芯でつくる花づくりや意匠を尽くした行燈の透かしをつくる灯籠づくりが花宿で始まり、この花笠灯籠を手にもった男性たちが、太鼓や鉦の音と伝承されている音頭にあわせて踊りを奉納する。
〇上七軒俗曲 京都市上京区(約13分)
 上七軒は、天神さんと呼ばれ親しまれている北野天満宮に隣接する京都最古の由緒を誇る花街で、室町時代、北野天満宮改造の際、残った用材で茶屋7件を建てたのが始まりといわれる。上七軒俗曲は上七軒のお座敷のうたで、数多くの座敷唄が伝えられている。