京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第33回(2) 剣鉾差し・六斎念仏

第33回京の郷土芸能まつり2 八大神社剣鉾差し/千本六斎念仏
〇八大神社剣鉾差し 京都市左京区 5月5日 京都市登録無形民俗文化財(約20分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はものもと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。
〇千本六斎念仏 京都市上京区 8月のお盆前後他 国重要無形民俗文化財(約24分)
 六斎念仏は、平安時代空也上人が、民衆に信仰を広めるために、鉦や太鼓をたたいて踊躍念仏を始めたのが起こりといわれ、後に仏教でいう六斎日に行われたことから、六斎念仏とよばれるようになったと伝えられる。江戸時代中期から次第に風流化し、現在では六斎日とはかかわりなく、盆の行事を中心に行われる。六斎念仏には、古風で素朴な干菜系六斎と芸能化し、娯楽性をもった空也系六斎の二つの系統がある。