京都の歴史と文化 映像ライブラリー

「京の郷土芸能まつり」公演

第29回(2) やすらい花・剣鉾差し・お練り

第29回京の郷土芸能まつり2 玄武やすらい花/嵯峨祭剣鉾差し/即成院二十五菩薩来迎会
〇玄武やすらい花 京都市北区 4月第2日曜 国重要無形民俗文化財(約15分)
 平安時代に起源をもつと伝えられる“やすらい花”は、桜の花の散る頃、流行する疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓をたたき、踊りながら今宮神社へ参拝し、無病息災を祈願したのがはじまりといわれる。
〇嵯峨祭剣鉾差し 京都市右京区 5月第4日曜日 京都市登録無形民俗文化財(約16分)
 剣鉾は祇園御霊会の鉾に由来するとも伝えられ、祭の神幸列に神輿とともに巡行して彩を添えている。剣鉾はものもと悪霊を鎮める祭具であり、基本の形は、剣・錺・額・受金・鈴・吹散・棹からなり、長さは6メートル程で、重さも相当なものとなる。
〇即成院二十五菩薩来迎会 京都市東山区 10月第3日曜日(約20分)
 平安時代末期よりおこった仏教の来迎思想。阿弥陀如来及び二十五菩薩が極楽浄土の世界から現世に来迎して、人々を浄土へ導く姿を具現化した仏教行事。