京都の歴史と文化 映像ライブラリー

京の“れきし”

京の災害 ─地震と火事─

 平安建都以来、京都は日本における政治・経済・文化の中心的役割をはたし、多くの人々を吸引しつつ、日本最大級の都市としての発展を促してきた。
 しかし同時に、都市として最も永く災害を蒙った歴史も合わせもつ。人口の集中は、災禍を引きおこす一因ともなり、ともすれば、都市としての機能を失うかのような災難を幾度となく経験してきた。ところが、その都度、不死鳥のごとく再生したきたことを考えると、京の人々のエネルギーのすさまじさを感じないわけにはいかない。
 本映像では、特に地震と火災に焦点をあて、平安から明治にわたる絵画記録類、瓦版などを通じて、災害の実態とそれに対処した市民の姿をみる。
■協力:公益財団法人陽明文庫、大福光寺、北野天満宮、醍醐寺、京都国立博物館