京都の歴史と文化 映像ライブラリー

まつりと行事・習俗

京都をつなぐ無形文化遺産 ─鞍馬火祭─

 京都をつなぐ無形文化遺産「京の年中行事」の紹介映像。
 本作品で紹介するのは、京都市登録無形民俗文化財「鞍馬火祭」。京都市左京区鞍馬の由岐神社の例祭として毎年10月22日に行われる。
 天慶3年(940)、篝火を焚いて由岐大明神を内裏から鞍馬に迎えたと伝えられ、その様子を再現しているという。当日は大惣仲間など七仲間の宿(やど)では、剣鉾などが飾られる。18時、神事(じんじ)触れを合図に篝火が焚かれ、20時頃から七仲間の組頭は剣鉾、綱、太鼓、松明を従え、諸礼(しょれい)と呼ばれる儀礼をおこないつつ、鞍馬寺山門前へ神輿を迎えに集まる。神輿は石段を勇壮に下り、御旅所に渡御(とぎょ)すると名主(みょうしゅ)仲間による献饌が行われる。神楽松明(かぐらたいまつ)が御旅所で燃え尽きる頃には、日付が変わる。
 「京都をつなぐ無形文化遺産」とは、京都に伝わる無形文化遺産の価値を再発見、再認識し、内外に魅力を発信するとともに、大切に引き継いでいこうという気運を盛り上げるため、京都市が独自に創設した制度。第1号は、平成25年(2013)10月選定の「京の食文化」で、「京の年中行事」は平成30年(2018)3月に選定された(第6号)。
■製作年月:平成31年度(2019)3月
■製作:京都をつなぐ無形文化遺産普及啓発実行委員会
■制作:株式会社響映KYTOTO SCAPE、株式会社ビジョンエース(撮影・編集)
■24分13秒
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