理事長就任ご挨拶


公益財団法人京都市文化観光資源保護財団
            理事長 和田林 道 宜

 本年6月、本財団の理事長に就任することとなりました。前理事長の山口昌紀氏は9年の永きにわたり本財団の発展にご尽力され、そのご功績に深謝いたしますとともに、後任としてまことに微力ではございますが、京都の文化観光資源の保護育成と本財団のより一層の飛躍のため、努力いたす所存でございますので、関係各位におかれましてはご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

 さてご高承のとおり、京都には世界文化遺産の登録を受けた「古都京都の文化財」をはじめ、長い歴史に培われた文化遺産、観光資源が数多く存在しております。本財団は、これら貴重な文化観光資源を後世に継承していくため、各界有志のご賛同のもとに、京都市の出捐金をはじめ全国から寄せられた寄付金を基金として、昭和44年に設立されたものであります。

以来今日まで48年間にわたり、京都市域の文化財や観光資源である建造物、美術工芸品の修理及び庭園整備、史跡、天然記念物の保全、伝統行事、芸能保存執行、文化財をとりまく自然環境の保全、文化観光資源施設などの整備に対する助成や、広く国民ひとりひとりの文化財や観光資源に対する深い関心と理解を高めるための文化財愛護思想の普及啓発など、活発に事業を展開し多くの成果を残してまいりました。

 さて、京都は世界の人気都市ランキングで6年連続ベスト10に入るという世界でも比類なき注目の都市であり、近年は日本人だけでなく大勢の外国人観光客も京都の貴重な文化観光資源を目的にして来訪されております。また、文化庁が京都に移転することが決定し、本年4月からは先行移転組織の「文化庁地域文化創生本部」が設置されたところでございます。このような新しい流れも含めて鑑みますところ、今後も本財団の役割が重要であると深く感ずる次第でございます。

皆様方におかれましては、引き続き温かいご理解と一層のご協力を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。