京都の貴重な文化財を愛し、まもりつづけるために

 

京都市文化観光資源保護財団では、京都市内の文化財である建造物、美術工芸品の
修理及び庭園、史跡、天然記念物の保全、伝統行事、芸能保存執行、文化財をとりまく自然環境の保全、文化財防災施設等の整備に対する助成と、事業や京都の文化財や文化観光資源に関する調査研究事業を行っています。

 また、助成の対象となる文化財は、学識経験者からなる文化財専門委員会において審議、選定することになっています。  
 なお、この事業に必要な資金は全国から寄せられる寄付金で、まかなわれています。



文化観光資源保護事業に対する助成


建造物の修理

建造物解体修理・屋根葺替工事など

美術工芸品の修理

障壁画(襖絵など)の修理・仏像修理など

庭園・史跡、天然記念物の保全


長楽寺
ー本堂修理工事ー
 (平成16年度助成)



霊洞院
ー紙本墨画「唐人物花鳥押絵貼屏風」
六曲一隻修理事業ー
(平成16年度助成)

京都には、日本を代表する各時代の歴史的建造物が多く残されていますが、その保存のためには莫大なる修理費を要します。 京都には、日本文化の源流である各時代の優れた芸術が寺院を中心に伝えられていますが、それらの文化財もいま修理の時期をむかえています。

冷泉家時雨亭文庫
ー座敷前庭園整備事業ー
(平成13年度助成)


霊鑑寺
ー土蔵修理工事ー
(平成16年度助成)
京都には、長い歴史と風土によって完成した芸術品である庭園が数多くあります。しかしながら、充分な維持管理ができないため荒廃等の危険にさらされているところもあり、その整備、保全が求められています。 災害や火災などから貴重な文化財をまもるために防災設備などの普及が求められています。


伝統行事・芸能の保存及び執行に対する助成



京都には、長い歴史と時代の変遷を伝える多彩な行事・芸能が、年中どこかでおこなわれ、それぞれの季節を舞台にくりひろげられます。 なかでも京都の四大行事として知られる葵祭、祇園祭、京都五山送り火、時代祭は、それぞれ由緒の深さと歴史を伝える日本の代表的な伝統行事です。 また、四大行事のほかにもそれぞれ歴史と伝統がある行事や芸能が数多く伝えられています。当財団では、京の四大行事及び伝統・行事芸能の保存及び執行に対し助成を行っております

葵祭(5月15日)

日本の祭りのなかでも王朝風俗の伝統を伝え、その起源は欽明天皇のころ,五穀豊穣を祈って行なわれたのが始まりで毎年5月15日に行われます。
葵祭

祇園祭(山鉾巡行7月17日)

日本三大祭のひとつで、その歴史は古く平安時代に流行した疫病の退散を祈って、66本の鉾をつくらせそれを神泉苑に送ったのが始まりといわれ、毎年7月1日〜29日にわたって行われます。
祇園祭

大文字五山送り火(8月16日)

起源は仏教が庶民の間に浸透した中世室町以後といわれ、仏教行事でふたたび冥府にかえる精霊を送る行事で毎年8月16日に行われます。送り火は、大文字、松ヶ崎妙法、船形万灯籠、左大文字、鳥居形松明の五山があります。
送り火

時代祭(10月22日)

明治28年平安遷都1100年紀念祭が行われたときから始められた行事で、京都が都であった千年間の文物風俗の変遷、時代ごとの有名人物などで行列をくみ、都大路を練り歩くもので毎年10月22日に行われます。
時代祭

主な伝統行事

嵯峨御松明、賀茂競馬、藤森駈馬、糺の森流鏑馬、鞍馬山竹伐り会、花脊松上げ、広河原松上げ、雲ケ畑松上げ、烏相撲、瑞饋祭、北白川高盛御供、日野裸踊、鞍馬火祭、松尾祭桂川舟渡御


主な伝統芸能

けまり、雅楽、念仏狂言(壬生・神泉苑・千本えんま堂・嵯峨)、六斎念仏(吉祥院・久世・中堂寺・梅津・小山郷・千本・嵯峨野・壬生・円覚寺・西方寺)、やすらい花(川上・今宮・玄武・上賀茂)、久多花笠踊、八瀬赦免地踊、松ヶ崎題目踊、大原八朔踊、番匠儀式

蹴鞠 六斎念仏 やすらい花
蹴鞠 六斎念仏 やすらい花


文化財をとりまく自然環境の保全等に対する助成



社寺境内の土塀修理工事・松毛虫駆除事業など


都市環境が変わりゆくなかで、特に文化財をとりまく環境の保全が必要です。風致景観の保全、社寺境内の借景保全など京都のよさをまもるための環境整備が迫られています。


文化観光資源施設に対する助成



自動火災報知設備工事・ドレンチャーの設備・防火用貯水槽新設工事など



2010年度 文化観光資源保護助成事業実績




2012年度 文化観光資源保護助成事業実施要領

 
  京都市文化観光資源保護財団では、京都市域の文化財、伝統行事・芸能など後世に継承するにたる文化観光資源を自然環境とともに保護し、かつ、その活用を図ることにより、豊かな文化の創造に寄与するこ とを目的に2012年度の文化観光資源保護助成事業を実施します。
  当助成事業は、京都市域の歴史的文化遺産を後世に引継ぐ為に、広く京都市民をはじめ企業、団体、国 民各層から寄せられる寄附金を財源にして行っている事業です。

1.実施内容

(1)文化財所有者,管理者等がおこなう文化観光資源保護事業に対する助成
(2)伝統行事・伝統芸能の保存及び執行に対する助成
(3)文化観光資源をとりまく自然環境の保全及びその整備に対する助成
(4)文化観光資源施設の整備に対する助成


2.募集要項

(1)募集事業及び助成金

助成対象
対象事業
助成率
文化財所有者、管理者等の行なう文化観光資源保護事業に対する助成
・建造物の修理事業
・美術工芸品(絵画、仏像、神像)の修理事業
・庭園,史跡・天然記念物の保全事業
事業費の3分の1以内
(上限額有り)
伝統行事、芸能の保存及び執行に対する助成
・伝統行事並びに伝統芸能の保存(記録の作成、伝承者の養成,衣装・用具,収蔵・施設整備の修理新調のいず れか)事業
・伝統行事並びに伝統芸能の執行・公開事業
事業費の3分の1以内
(上限額有り)
文化観光資源をとりまく自然環境の保全及びその整備に対する助成
・文化観光資源をとりまく自然環境保全事業
事業費の3分の1以内
(上限額有り)
文化観光資源施設の整備に対する助成

・文化観光資源の保存・管理に伴う整備(防災施設,収蔵施設等設置・整備)事業
事業費の3分の1以内
(上限額有り)



(2)助成対象 
  平成24年度(平成24年4月1日〜平成25年3月31日)において実施される事 業のうち、文化観光資源保護事業助成金交付対象選定基準に該当する事業。

(3)申請事前相談日    
   4月2日(月)〜5月31日(木)午前9時〜5時 於・当財団事務局
   ※事前連絡予約必要。相談者は申請者に限る。
   ※事前の事業計画審査などのうえ、所定の申請書を交付します。 

(4)申請手続きスケジュ−ル
  @申請書提出締切日  6月29日(金)(郵送可・必着) 
   ※申請書を提出されても、当財団の文化財専門委員会の審議において、事業内容
   に問題がある場合は申請を却下することがあります。
  A事業計画書にもとづく資料・実地調査の実施  7月〜9月
  B助成対象の選定    
   文化財専門委員会(10月上旬)で選定し、内定通知を送付します。
   助成金は、理事会(2月頃)で決定し、助成金交付決定通知を3月初旬に送付します。
  C保護事業報告書提出 
   3月29日(金)締切(事業未完了の場合は、保護事業状況報告書を提出)
  D助成金交付 
   3月下旬(保護事業報告書・保護事業状況報告書提出者)   

(5)助成決定後について
○当財団の助成を受けた旨を印刷物や公開・執行等の際に表示して下さい。
○当助成事業について、寄附協力者(当財団会員等)及び広く一般に対し、寄附金
 の使途を公表する必要がありますので、助成対象について公開・活用事業への協
 力を求めることがあります。

■助成金交付要綱・文化観光資源保護事業助成金交付
  対象選定基準 
              [PDF]







調査研究事業


◇助成申請のあった文化観光資源の実態調査を行い、修理状況の写真記
  録や資料を収集し、調査資料の作成や記録保存を行なっています。


◇伝統行事・芸能の公開・保存修理事業の調査や写真記録等を行い保護・
  伝承のための指導、助言に努めています。


◇京都の文化財や文化観光資源の保存・保護を図るため、写真記録や資
  料収集等の調査研究を行っています。


◇文化財保存関係機関との連携
  京都の文化財保護関係機関で構成する文化財保護連絡協議会、文化財
  防災対策連絡会などに参加し、文化観光資源に関する情報収集や取組
  み、協議、「文化財保護に関する巡回相談事業」(主管:財団法人京都
  文化財団)を行っています。